電気自動車が少しずつ普及してきています。それは電気自動車が持つメリットに惹かれている人が増えているからだと思います。ここでは、その電気自動車のメリットとデメリットについて紹介します。
走行中は大気汚染の原因となっている二酸化炭素(CO2)や大気汚染物質(NOx)などの有害な排出ガスを全く出しません。
石油以外のエネルギーを利用することができるので、エネルギー源の多様化につながり、化石燃料枯渇への対応が図れます。
減速時に熱として捨てていたエネルギーを回収できるため、エネルギー効率の良いクルマといえます。
電気代はガソリン代(燃料費)の1/3~1/9です。減速時にエネルギーを回収できるので、エネルギー効率はガソリン自動車の3倍近くになります。
家庭用の100V電源、あるいは200V電源から簡単に充電することが可能です。
ガソリン自動車と異なり、燃焼・爆発させないため、走行中とても静かです。また、エンジン・ルームが不要になりスペース効率を上げられるので、デザインやパッケージの自由度も高く、走行安定性や加速力が向上するなどのメリットもあります。
充電時間は100Vコンセントを使用して、約4~16時間になります(空の状態から満充電する場合)。また、急速充電器を使用すれば10分~30分で80%の充電が可能です(一部の車両)。最近は、充電器設置の実証試験が様々な場所で行われており、今後インフラ整備が進めば、空いた時間に効率の良い充電が可能だと考えられています。(充電時間は車両により異なります。)
一充電走行距離が短いため(約100~200km)、ガソリン自動車に比べ用途が限られています。しかし、利用者の1日の走行距離によっては、十分に日常で活用できる自動車でなると思います。
市販の電気自動車は電池価格の影響もあり、車両価格が高価になってしまいます。自動車メーカーや電池メーカーは、電池の高性能化とコストダウンを図ることが不可欠といえます。今後、国や自治体などでの大幅な電気自動車の導入や電池のリース契約などで電池の標準化やコストダウンが進むことによって、車両価格低減が期待できると思われます。
電気をエネルギーとする電気自動車にとっては、低価格化も重要ですが、さらに電池の長寿命化も大事な課題といえます。